2026/03/12

トライバルラグ&オールドギャッベ展

―時を編み、文様を纏う。トライバルラグ&オールドギャッベ展―
一枚の絨毯が、暮らしの景色を劇的に変えることがあります。
それは、遊牧民の生活の軌跡、自然への敬畏、そして家族への祈りが結晶化した「敷ける芸術」です。

今回の展示会では、人気の「バルーチ」や「トルクメン」をはじめ、希少なオールド、個性豊かなライオンギャッベなどを一堂に集めました。


期間:3/20(FRI) 〜 4/19(SUN)
特典:最大60回払いまで金利0円
会場:ONLY ONE!(鹿児島市与次郎1-5-5)


 

◆「移動」が生んだ機能美と希少性
部族ごとに異なる背景を持つラグは、その生活様式を色濃く反映しています。例えば、イラン、パキスタン、アフガニスタンの国境付近に住む遊牧民による「バルーチ(Bharuch)」。彼らは頻繁に移動を繰り返す民族であるため、ラグは細い糸で薄く、軽く、持ち運びやすく作られているのが特徴です。
また、素材の変遷にも歴史の断片が見て取れます。古い個体は縦糸にウールやヤギの毛を使用していますが、近年のものはコットンで作られるのが一般的です 。このような変化も、時代の流れを感じさせるポイントです。

◆「祈り」と「象徴」
文様の一つひとつには、作り手の意図が込められています。小さく生き生きとした模様の多くは、祈りをイメージして描かれたものです。
象徴的な例として「ライオンギャッベ(Lion Gabbeh)」が挙げられます。ライオンは強さ、富、知恵の象徴であり、家の守り神としての意味も持っています。イランに実在しないライオンは想像力豊かにユニークな姿で描かれる一方、実在するヒョウは非常に写実的に表現されています。こうした観察眼の鋭さもトライバルラグの醍醐味です。

◆「時間」による質的変化(エイジング)
トライバルラグは、完成した瞬間がピークではありません。歳月を経ることで色彩はより深みを増し、独特の風格を帯びていきます。
20〜40年前に織られた「オールドギャッベ」は、新しいものに比べて肌触りが格段に柔らかくなるという物理的な変化を遂げます。

もともとは販売目的ではなく、各家庭で使うために自由な発想で織られたものだからこそ、使い込むほどに愛着の湧く質感が生まれるのです。

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