2018/11/12

マットレスの選び方【スプリング編】

マットレスを選びにご来店くださったお客様とお話していると、よく言われるのが「硬いマットレスが欲しい」という言葉です。

よくよく伺うと、「腰には硬いマットレスが良いと聞いて」「やわらかいと腰が沈んで痛いから」とのこと。

一方で、「よそのお店で一番硬いマットレスを買ったけれど、痛くて眠れない」「硬くて痛いから、布団を敷いている」というお悩みでご来店されるお客様もいらっしゃいます。

では、ほんとうに「寝心地の良い」「あなたにピッタリの」マットレスは、どのようなものなのでしょうか。


理想的な寝姿勢は立っている時の姿勢でそのまま横になった状態だと言われています。特に首・腰などの凹んでいる部分をちゃんと支え、S字の形を保ってくれるマットレスを選択する事で肩こり・腰痛の予防になります。
現在そういった肩こりなどの症状に悩まされている方は寝具を見直すことで症状の改善が期待できるかもしれません。

→寝心地の良いマットレス=「硬い・やわらかい」ではなく、立っている(S字)姿勢を保てるもの

【マットレスの種類】
●スプリングコイルユニット・・・鋼線のスプリングを使ったマットレス。歴史が長く、流通しているマットレスのほとんどがこちらのタイプ。コイル数が多いほど性能が高くなりますが、重量も重くなるデメリットもあります。また、比較的安価でも寝心地の良いものがあります。

●ノンコイルタイプ・・・鋼線を使っていないマットレス。比較的新しいタイプ。素材はラテックスやウレタンになります。圧縮ロールなど配送の面でコストが抑えられるため通販などで人気です。耐久性や寝心地の点で、メーカーごとにかなり品質が異なります。

【スプリングマットレスの種類】
●ボンネルコイル・・・低価格帯のマットレスで使われるユニットでコイルの密度は一番少ないタイプ。

大きく硬さのあるコイルが相互に連結しています。相互に連結していて面で支えるイメージになるため、身体の凸凹に合わせて支えるというのは期待できません。またコイルの数はどうしても少なくなるため新品の時の硬さに反して耐久性が落ちるものが多いです。比較的硬さのある寝心地がほとんど。

●連続コイルユニット・・・上記ボンネルコイルの派生型。国産大手メーカーが採用して広まったタイプなので日本以外ではほぼ流通していません。

ボンネルコイルとの比較では、理論上のコイルの数が増やすことができるため他のコイル ユニットに比べても耐久年数が長くなります。面で支える=体を支える面がフラットで、寝心地のバリエーションが少ないとも言えます。ポケットコイルに比べると軽量な点が◎。ローテーションしやすいです。

●ポスチャーテックコイル・・・こちらもボンネルコイルの派生型。

コイルの両端が連結されていない事と、ボンネルマットレスに見られる隙間が少ないため、ボンネルとポケットコイルの間を取るようなユニットであり、寝心地にもなっています。フリーエンドコイルとも呼ばれます。やや硬めの寝心地。

●ポケットコイル・・・現在主流のコイルユニット。小さく柔らかい独立したコイルが身体を支えます。

名前の通りコイルが一つずつ不織布に包まれているのが大きな特徴。点で身体を支える為身体の凸凹に沿ってスプリングが動くユニットになります。
大きく分けて並行にコイルが並ぶパラレル(並行配列)と交互に隙間なく並ぶハニカム(交互配列)の2種類に分かれます。鋼線は1mm~2mm程度が一般的で細い鋼線ほど感触が柔らかいです。
→ポケットコイルは、配列方法・鋼線の種類などで寝心地のバリエーションを出しやすいタイプと言えます。

パラレル(並列配列)・・・縦横にコイルがきれいに配置されたユニット。どちらかと言えばソフトな寝心地の物が多く一般的なシングルで450個前後のコイル数で横向き寝や小柄な人向けとも言えます。

ハニカム(交互配列)・・・蜂の巣のように隙間なくコイルが配置されるユニット。並行配列に比べコイルの数が多くなる場合がほとんどで一般的にシングルで約480個から530くらいが多い。どちらかと言えばコイルの密度が高くなるため成人男性や体格の大きい人向け。連続コイル並みの硬い寝心地にすることも可能な配列です。

ポケットコイルのマットレスでよくある、ゾーン分けってなに??」
ポケットコイルユニットは3ゾーン・5ゾーン・7ゾーンとグレードによって硬さを 替えて寝心地や価格のグレードの差別化を図っていることが多いです。

上の図のように、人体には重たい部分とそうでない部分があるためその重さ(負荷)に合わせた配列にする事で より寝心地を良くしようという狙いがあるためです。ヘタリが最初に現れるのも、大部分が腰の部分にあたるマットレスの真ん中です。

【ゾーン分けの方法】
●鋼線の太さ調整・・・鋼線の太さを細くしたり太くしたりすることでゾーン分けをする。最も一般的な方法。
●鋼線の巻き数調整・・・巻き数を変化させることでゾーン分けをする。寝心地は良くなるが、製造方法が難しく高度な技術が必要。

【マットレスの寿命】
マットレスは体重を毎日かける商品です。そのためいつかは寝心地が悪くなる時がきます。スプリングユニットの場合一般的に5年~10年程度と言われています。
(※当店では扱っておりませんが、粗悪なものでは1年ほどでへたるような例外品もございます。)

最近では焼き入れをしていないコイルはほとんど出回っていませんが、焼き入れの質でも寿命は変わります。
但し近年は、知名度のあるメーカーやベンダーから出荷されているものは硬鋼線グレードがSWRH67~82ランクと高品質なものがほとんど。

そのためコイル自体のヘタリはそこまで出ないようです。問題は詰め物やポケット同士をつなげる接着剤・不織布などの劣化の方が早くでてしまうため、コイルの寿命に比べマットレス全体では短めになるようです。
量販メーカーの「〇〇年保証」の内容をご覧いただければ、マットレスの品質や寝心地ではなく、あくまで「スプリング」に対する保証になっていると思います。

【スプリングマットレスの詰め物】
これまでご案内してきた、スプリングユニットと詰め物・キルティングの組合せで寝心地が作られます。
詰め物は、一般的には1㎡あたり16~18kg程度の密度のウレタンに綿やフェルトを組合わせたものです。
(ウレタンの比重は重いほど耐久性が高いといわれますが、製法によって耐久性を高めているウレタンもあります)

●ピロートップ・・・マットレストッパーやベッドパッドが一体になったタイプ。ボリュームある豪華な見た目とスプリングの軋みを身体に伝えない、寝心地の良さで人気です。取り外して洗うことはできない点がデメリット。
●テンショントップ・・・通常のキルティングタイプ。高温多湿の日本では、こちらにボリュームあるベッドパッド等寝心地を調整できる寝具を合わせて、洗ったり干したりすることが多いです。
●ボックストップ・・・スプリングの上に詰め物をたっぷり入れて一体化させたタイプ。国内外の高級ホテルでよく採用されています。厚みがあるため重い点がデメリット。

いかがでしたでしょうか。
毎日使うのに、中身が見えないマットレスは選び方が難しいもの。

オンリーワンには、マットレスの専門知識を持ったスタッフがおります。
ぜひ、ご自分のお悩み、寝姿勢、寝心地のお好みなどお聞かせください。お客様に合うマットレスをご紹介いたしますよ(#^^#)

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